カテゴリー: 店舗からのメッセージ

2020.11.11

ダイヤモンドペンダントのリフォーム/

こんにちは。
だんだんと冬の空気になってきましたね。

今日はリフォームのご依頼を受けたので、その流れを写真と共にご紹介したいと思います。
題名の下の写真が、お預かりしたダイヤのネックレスと指輪です。

ネックレスのチェーンは切れていました。
ボールチェーンなので、修理する事も可能なのですが
せっかくなので、チェーンも一新したいとの事。

指輪の方はピンキーリングで、旦那様からのプレゼントだそうです。
ただ、ピンキーリングは他にも持っていらっしゃるので
今回、このネックレスと思い入れのあるピンキーリングの石を組み合わせて
新しいネックレスを作る事にしました。


まずは、ピンキーリングから石を外していきます。


手元はこんな感じです。
なぜこの箇所を切るかと言うと、石の留め方が関わっています。
この石は、指輪の両腕で石を挟む様な感じで留められています。
という事は、腕の片方を切って、幅をを広げれば石を外せるはずです。
石を外す時、一番大切な事は「留められている石を傷付けない事」だと思います。
石に出来るだけ負担がかからない様に、様々な方法を考える事も職人の腕の見せ所です。


カットができました。


切れた方の腕をヤットコで持ち、慎重に広げていきます。


無事に石が取り出せました。


綺麗なダイヤモンドですね!


次に、このダイヤモンドの石座を作っていきます。
画像の上の方に写っている線が、石座の爪になります。


石座を組み立てて、爪をロウ付けをして


石座ができあがりました。


次に大きい方のダイヤモンドを、石座から一旦外します。
ロウ付けしないといけないので、大きな石を留めたまま火をあてるのは危険ですものね。
こんな風に、ヒートフォームで石座を固定します。


これはプラチナなので、そっと石にかかっている爪を起こしていきます。


手元はこんな感じ。
薄い刃を、ダイヤと爪の間に入れて爪を起こす様な感じです。
気を付けないと、爪がちぎれたり、石に力が伝わって割れてしまうので細心の注意を払います。


無事に石座から外す事ができました。


先ほどのダイヤモンドの石座の裏に、小さな丸カンを取り付けました。


チェーンが通っていた隙間にも、丸カンを付けました。
これには大きな理由があるのですが、それは後ほどお話しします。

小さい方のダイヤモンドを、石座に留めていきます。


慎重に慎重に・・・。


石が留まりました。

次に大きなダイヤモンドの方も、元の石座に留めていきます。

無事に留まりました。
イエローダイヤは美しいですね!


両パーツとも、軽く磨きました。

先ほど付けた小さな丸カンもピカピカですね。
次にこちらを組み立てていきます。


丸カンに通して


ヤットコで口を塞ぎます。


こんな感じ。
次に、このヤットコで閉じた丸カンの口をロウ付けします。


これは「仮着機(かちゃくき)」と呼ばれる機械です。
簡単に説明しますと、電流を流してくっつけたい金属同士の表面を少しだけ溶かす機械です。

ロウ付けで一番大変なのは、溶接している時に素材が動く事。
とにかく相手は小さなパーツです。バーナーの風圧だけでも飛んでしまったりします。
プラチナや金のパーツをロウ付けで組み立てて行く時、この仮着機はとても重宝します。
(シルバーには向いていません)

そして今回は、この仮着機の別の機能を使います。
とても小さな箇所のロウ付けが、この仮着機では可能なのです。


この様にピンセットで挟んで、ロウを置き、一瞬だけ熱を通します。


無事にロウが溶けて、丸カンの口を閉じる事ができました。


もう一度、全体を磨いていきます。


細かい所は、リューターで丁寧に磨きます。


綺麗に磨けました。

さて。ここからはチェーンを通す箇所につけた丸カンの種明かしです。

実は今回、お客様からご要望がありました。
「チェーンの中でトップがあっちこっちにずれるのが嫌なので
トップがチェーンの中心からずれない様にしてほしい。」
との事です。

普通なら、小さな丸カンをトップの両端に取り付けて、チェーンを通す形に変更するのですが
このペンダントトップは、構造上丸カンを付けるとすっきりしたデザインを損なう様な気がしました。
そこで今回は
「本来のチェーンが通っていた部分の内部に丸カンを取り付け、それを潰す」
と言う方法にしました。
この方法なら、よっぽど強く引っ張らない限りチェーンが動くこともありません。


チェーンを丸カンに通します。


ヤットコでそっと丸カンを潰します。


潰れた丸カンが見えるでしょうか?
これでチェーンが固定されました!


完成です。


本来のすっきりしたデザインを活かせたと思います。
イエローダイヤモンドとホワイトダイヤモンドのコントラストも美しいですね。
チェーンもカットの入ったものを使いましたので、キラキラです。

お客様には
「違うデザインのネックレスを新しく買ったみたい!」
と喜んでいただけました。
プラチナは、磨くと本当に綺麗になりますね。
生まれ変わったペンダント。末長く使っていただければと思います!

2020.07.24

石が外れてしまった指輪の修理/

こんにちは。
コロナが相変わらず猛威を振るっていますね・・・。
夏は落ち着くのかなと勝手に思っていたのですが。

色々と厳しい状況が続いていますが、「誉ノ錺(ほまれノかざり)」は今出来る事を見つめて
ただ、淡々とお仕事をしていきたいと思います。

今日は、指輪の修理のお話です。
昔から使われていた指輪です。石が取れてしまったのだそう。

ダイヤモンドが一粒外れてしまっています。

全体はこんな感じのデザインです。側面の唐草が可愛らしいですね。

近くで見ると、爪のあたりもかなり傷がついています。長い時間使っていただいていた印象です。

石の外れた箇所です。

ここで、1つ困った事が分かりました。
職人に見せたところ、石の外れた箇所の爪がとても薄くなっていて
このまま留め直してもまたすぐに外れてしまうとの事。
そこで、石が留まっていた穴をもう少し深く彫って石を沈め
石の背を低くして、爪の分厚い箇所で留め直そうという事になりました。

ただそうすると、横から見た時に、周りの石との高さが変わってしまいます。
そこで、今回はすべての石を外して留め直す事にしました。

石を、注意深くすべて外します。

外された石です。とても透明度の高い美しいダイヤモンドです!

確かに、他の爪もなかなか薄くなっていますね。石を外すとよく分かります。

1つずつ、石座を深く彫っていきます。

彫りました。これで石が、最初よりも深く沈んでくれます。

彫った部分や、石を留めると磨けなくなってしまう部分を磨きます。
この部分が美しい方が、ダイヤモンドが綺麗に輝くので重要な作業です。

磨きました。

タガネで、再度ダイヤモンドを留めて、全体を磨きます。

綺麗になりました。

そして、ここで職人の一声。
「こういうデザインは、昔はこの唐草の部分だけつや消しやったんや。」と。
という訳で、この部分はザラザラな感じに仕上げる事にしました。
確かに、デザインのアクセントになって美しい・・。
横から見ても、ダイヤモンドの高さが揃っていますね。

ダイヤモンドもピッカピカ。
新品のようになりました!

お客様もとても喜んで下さり、「また使います!」とのお言葉をいただきました。

プラチナや、ダイヤモンド製のもの、その他金製のものでも、洗ったり磨いたりするだけで
びっくりするぐらいピカピカになります。
そして、古いデザインに見えていたものが、急にお洒落なものに見えてくる事もあります。

お家のタンスの中でずっと眠っている貴金属達を、再度お洒落のアクセントにされてみませんか?
「誉ノ錺(ほまれノかざり)」が、お手伝いをさせていただきます。
どうぞお気軽にお問い合わせください。

2019.12.31

2019年 年末のご挨拶/

こんにちは。
振り返ると2018年も12月31日にコラムを書いておりました。
人って変わらないものですね(笑)。

今年は「誉ノ錺(ほまれノかざり)」にとって、大きな変化の年になりました。
身に余る大きなお仕事をいただき
無事に完成できるか、胃をキリキリと痛めながら職人の手先を見守る日々でした。
コラムのトップの画像がその作品なのですが
詳しくは、またオーダーメイドでご紹介させていただきたいと思います。

そして「誉ノ錺(ほまれノかざり)」の、店舗での初めての石の展示会。
おかげ様で大好評をいただき、来年、第二弾が決定しました。

来年は、どんな年になるのでしょう。
関わるお客様が増えて、様々な考えを聞かせて貰う度に
自分のブランドに対する姿勢はこれで良いのか考えます。

ブランドを始めた頃は
「10年も続けてたら、流石になんでも慣れてささっとこなせるようになってるやろう」
と思っていましたが
広がれば、深まれば、その分悩みも恐怖も増える事に気付きました(笑)。

もうにっちもさっちも考えが追いつかなくなった時に、うちの職人達は
「とにかく作ろう。悩んでる暇があったら作ろう。」
と話してくれました。
今年は、この言葉に救われた1年でもありました。

デザイナーをしながら経営を必死でやろうとしている、不慣れな人間ですが
来年も、美しいものを、お客様に喜んで頂けるものを、作り続けたいと思います。

このコラムを読んでくださった皆様へ。
どうぞ良いお年をお迎え下さい。
そして、これからも「誉ノ錺(ほまれノかざり)」よろしくお願いいたします。

※去年に引き続き、年明けも予約優先でお店を開ける事ができます。
「休みの間に一度来てみたい!」
「京都旅のついでにお邪魔したい」
などございましたら、どうぞお気軽にHPからお問い合わせ下さいね!

2019.10.02

無事に終えることができました/

こんにちは。
10月に突入ですね。今年は1年が早いです。
ほんっとうに早いです(笑)。
きっと、新しい試みや新しい人達に沢山会えて、充実していたからだと思います。
年末の挨拶みたいになってしまいましたね(笑)。

そして「誉ノ錺(ほまれノかざり)」にとってこれも初の試みだった
「ルース展示販売会&ジュエリーオーダー会」
9月29日に、無事終えることが出来ました。

今年の6月頃に、beautiful stone様からお声がけをいただき。
7月には下見にわざわざ横浜から来て下さり。
ああでもないこうでもないと試行錯誤し続け、時には掃除が嫌すぎて泣いて(笑)
あっという間に終わりました。

展示会当日、日頃は居住空間として使っているスペースまで解放しました。

1つ1つ丁寧にパッケージングされた石達。

色とりどりの石があって、キラキラ好きとしては喉から手が出るほど欲しい(笑)。

いつもは店舗として使っている空間は、石を吟味する場所として使っていただきました。

皆さま真剣そのものです。

展示場所に戻ったり、見ている石を取り替えたり。

今回とても印象的だったのは、お客様の石に対する想いです。
最初beautiful stone様と、1枠ごとの時間を「2時間」半ずつにすると決めた時
正直「若干長いかな・・・」と思っていました。
でも、どの枠の皆さまもきっちり2時間半いらっしゃる!
その間、ずっと石をご覧になっているのです。
「天然石」と言うものの魅力を、再確認できた1日でもありました。

最近、Twitterなどで色石がブームになっているようです。
テレビ番組「マツコの知らない世界」でも色石が紹介されていましたよね。
私達ジュエリーに携わる者としては、とても嬉しい流れだと思います。

でもその反面、石に詳しくない業者から購入してトラブルになったケースなどの
話も聞くようになりました。

「色石」と言う分野は、10年以上このお仕事をして来た私でも
手に負えないほど難しい分野だと思っています。
30年職人をして来た人でも、見間違うことがあります。
そして石は決して「硬い」物ではありません。
強く叩きつけたりすると、劈開によってはサファイアでも割れます。

よくお客様から、持ち込まれた石を
「この石は何?サファイア?」
などと聞かれることがあるのですが
極力その場では答えず、正確な鑑別をお勧めしています。
色や輝き方を目視するだけでは、その石のはっきりとした素性は分からないのです。

せっかく色石を好きになって下さった方達の気持ちをがっかりさせないように。
これからも「誉ノ錺(ほまれノかざり)」は、できるだけ正確な情報をお客様にお伝えしていきたいと思っています。
何かわからない事があれば、どうぞお問い合わせ下さいね。
手を尽くして、調べさせていただきますので。

美しいものを愛でる心は、この時代にとても大事な要素だと思います。
beautiful stone様の、石に向き合う真摯な気持ちを見せていただき
また来年も、第二弾を開けたら良いねとお話しました。
その時は、またここでご紹介したいと思います。
どうぞ楽しみにお待ち下さい。

コラムの画像は、今回のお客様が気に入ってご購入下さった「誉ノ錺(ほまれノかざり)」の商品
「mignon ーこねこー」の後ろ足です(笑)。
猫の商品も、もっと作りたいなあ・・・。

2019.08.21

色石でここまで変わります

こんにちは。
「誉ノ錺(ほまれノかざり)」のある、ここ京都では
毎日厳しい暑さ(たまにゲリラ豪雨)が続いております・・。

もうそろそろ暑さもお腹いっぱいな感じですが。
前回のコラムでご紹介しました
「ルース展示販売会&ジュエリーオーダー会」
も、約1ヶ月先に迫ってまいりました。

今日は、「ルース」によってジュエリーがここまで変わるという良い例を
いくつかご紹介させていただきたいと思います。

今年に入ってから
「既存のネックレスの中心の石を、別の石に変更したい」というオーダーが、いくつかありました。
正直、どんな風に仕上がるのか未知の部分があったのですが
これがまた良い感じに仕上がりまして。

これは「誉ノ錺(ほまれノかざり)」の商品「百花」のピンクゴールドバージョンです。
真ん中にペリドットを留めて、爽やかな印象に仕上げています。

これが、今回オーダーをいただいた中心をアクアマリンにしたバージョンです。

ペリドットの時とはまた違う、柔らかい雰囲気が出ていると思います。
アクアマリンの色に合わせて、周りのカラーサファイアの色味も変更しました。

これは「誉ノ錺(ほまれノかざり)」の商品「明けの明星」です。
サファイアとオパールの上品な輝きが、胸元をクールに演出してくれます。

これが、中心をペリドットに変更したバージョンです。

何か、ノスタルジックな感情を思い起こさせるような、柔らかい雰囲気に仕上がっています。
オパールとの相乗効果もバッチリですね。

こういうお仕事が来た時、毎回色石の持つ力に圧倒されてしまいます。
「これはさすがに合わないやろう」と思う組み合わせも、びっくりするほどしっくりきたり。
自然から生まれた石達には、合う合わないなんてないのかもしれません。
デザイナーとして、とても勉強になるお仕事でした。

9月29日の「ルース展示販売会&ジュエリーオーダー会」でも、ルースを見ながら
「この石とこの石を組み合わせたらどうだろう」
と、いろいろ楽しんでいただけたらなと思います。

「ルース展示販売会&ジュエリーオーダー会」は、まだ若干お席に空きがあります。
どうぞお気軽に「誉ノ錺(ほまれノかざり)」までお問い合わせ下さいね。

こちらがbeautiful stone様が書いてくださった展示会の記事です。
↓↓↓↓↓
清水五条 展示販売会&ジュエリーオーダー会

2019.07.04

ルースの展示販売会とジュエリーオーダー会を開/

こんにちは。
石をこよなく愛する筆者ですが(だからこの仕事は天職です)
この度、とても素敵な企画を「誉ノ錺(ほまれノかざり)」の店舗でさせて頂くことになりました。

その名も「ルース展示販売会&ジュエリーオーダー会」。
これは、インスタグラムでご活躍されているbeautiful stone様からのお声がけにより
実現した「誉ノ錺(ほまれノかざり)」にとって初めての試みになります。

<詳細>
日時:2019年9月29日
時間:入れ替え制/各2時間30分
①10:30〜13:00 5名/6名
②13:30〜16:00 4名/6名
③16:30〜19:00 4名/6名
(9月27日現在)

店舗の容量を考えると、最高でも6名が限界なので、今回は三部構成にしてみました。
すでに14名のご予約をいただいております。
ありがとうございます。

beautiful stone様のお持ちの石を、ここで少しだけご紹介します。

紫色が鮮やかななパープルスピネル。

七色に輝くウォーターオパール。

薄緑の涼しげな石。ミントグリーンガーネット。

青の発色が独特な色味のベニトアイト。

これは、私も現物を見せていただきました。
オパールとはまた違う、七色の素晴らしい輝きです。

beautiful stone様のお持ちの石は、まだまだこんなものではありません。
詳しくはbeautiful stone様のインスタグラムをご覧下さい.
↓↓↓↓↓
M-コレクションズ-天然石ルース・ジュエリールース

beautiful stone様の石に対する熱い想いは、実際にお話を聞く価値ありだと思います。

こちらがbeautiful stone様が書いてくださった展示会の記事です。
↓↓↓↓↓
清水五条 展示販売会&ジュエリーオーダー会

ずっとこのお仕事をしながら「石自体を好きな方とも出会ってみたい」
と思っておりました。
そして念願が叶い、先日beautiful stone様の展示会に足を運ばせていただき
そこのお客様とお話をする機会にも恵まれました。

皆様、石に対する愛情がすごい!
私も大概のキラキラ好きだと思っておりましたが、正直桁違いでした(笑)。
そして、そんな中で聞いたお客様の
「いつかはジュエリーにして身に着けたいと思いながら、ルースばかりが増えていきます」
というお言葉。
「誉ノ錺(ほまれノかざり)」が本領を発揮できるのはこの部分だ!と思いました。

当日は、あくまで石たちの展示販売会がメインです。
石を購入したら絶対にオーダーをしなければ・・という事ではありません(笑)。

「この石は何に仕立てれば良い?」
「この石に合う色味の石は?または金属は?」
などのご質問に応えるために、当日は常駐しております。

ご興味のある方はコチラから、お気軽にお問い合わせください。
↓↓↓↓↓
誉ノ錺(ほまれノかざり)店舗紹介ページ

店舗には「誉ノ錺(ほまれノかざり)」イチオシの「華真珠」のルースも沢山ご用意しております。

美しいものを見て、優雅なひと時をどうぞお過ごしください。

2019.06.05

石の存在感について

こんにちは。
日々のお仕事に追われて、なかなかコラムにまで手が伸びなかったのですが
沈黙を守っていた間も、石は着々と仕入れておりました(笑)。

今回は、変わった表情の石達を沢山ご紹介したいと思います。

ジュエリー業界では「高い=良い石」と言うイメージもありがちですが
私は、そんな事もないと思っています。

ジュエリーを「資産」として所用するのではなく「お気に入りのアート」として楽しむと考えた時
選択肢は無限大に広がるのではないでしょうか?

こちらは「ガーデンクォーツ」と言う水晶です。
水晶の中に不純物が沢山混じっていて、それが庭の景色のように見える事が由来の名前です。
ところどころに七色が入っていてとても綺麗。

これは「デントライトメノウ」と呼ばれているメノウです。
海藻?葉っぱ?のように見える部分も、れっきとした結晶物です。
冬の窓に付く霜の雪片も、この一種だそうですよ。

石の下の方に、お花のような模様が!
何だか野原の風景のようにも見えますね。

これもデントライトメノウです。
近くによると・・・

雲から、雨が降っているように見えませんか?

そして、こちらもデントライトメノウです。
中心に可憐なお花が咲いています!

これもデントライトメノウです。
私には、鳥が遠くに向かって飛んでいってるような雰囲気に感じたのですが
皆様はいかがでしょうか?

これは「ピクチャーメノウ」と呼ばれているメノウです。
元々メノウには、石の断面にとても複雑な色の層があり
それを風景に見えるように切り取ったのがこの石達です。

砂漠の岸壁の風景を、石の中に閉じ込めたようですね。

これもピクチャーメノウです。
先ほどの石とは、色味がうって変わって幻想的。
緑色のもやの中に、大きな山脈がそびえているように見えます。

これは「結晶メノウ」と呼ばれているものです。
結晶がそのまま突出している箇所があります。

下側の石の中に点在している緑色も美しい・・・。
これはもう「風景」ではなく、山脈のミニチュアですね(笑)。

「誉ノ錺(ほまれノかざり)」では、こういった個性的な石の魅力を
最大限に活かしたデザインを製作中です。

「ジュエリー」といった「身に付けるもの」だけではなくて
「見て楽しむもの」にも昇華させていきたいと思っています。
どうぞ楽しみにお待ちくださいね。

2019.01.15

こんな素敵なひのき舞台に立ちました

こんにちは。
2018年12月にご紹介した「誉ノ錺(ほまれノかざり)」のオーダー品
「柔らかな四角のマリッジリング」ですが。
実は結婚式にもお呼ばれして、参加させていただいておりました。

柔らかな四角のマリッジリングはこちらです。

ブライダル専門のカメラマンをなさっている奥様と
バーの経営をされている旦那様。
お二人とは長年の友人なのですが、マリッジリングを作らせていただくだけでも嬉しいのに
式にまで招待していただけるなんて感無量な気持ちです。

そして結婚式場は、奥様の勤めていらっしゃるチャペルでのお式でした。
チャペルの奥には、こんな美しいステンドグラスが!


花嫁さんのベールが、赤い絨毯に映えてとても綺麗です。


お互いに指輪を交換されて・・。


この笑顔!


お二人は本当に幸せそうで(旦那様はプラス照れ臭そうで(笑))
見ているこちらまで、幸せな気持ちになった素敵な結婚式でした。

そして、チャペルの地下に併設されている披露宴会場で、披露宴です。
ウェディングケーキのファーストバイトの、大きさに戸惑う新郎さん(笑)


そして新婦さんのご親友からの、歌の贈り物です。


彼女は、バンドのボーカルもされているので、圧倒的な歌唱力。
新婦さんを思う彼女の歌声と、暖かな歌詞の内容に、ジーンときてしまいました。

披露宴会場でお願いして、お二人の指輪の写真も撮らせていただきました。


この指輪は「柔らかな四角のマリッジリング」のページに詳しく書いている通り
片方はプラチナ、片方はシルバーでできています。

お客様の中には、お仕事上毎日は身につけられなかったり
着け外しの多いお仕事だったりと、様々な使い方があります。
今回はそんなお仕事上の問題を考慮して、旦那様の指輪はシルバーでお作りしました。

マリッジリングは一生ものです。
お二人がこれから歩まれる長い人生の中で、出来るだけ暮らしにも寄り添いたい。
そんな思いから出来上がったリングです。

この写真は、奥様の職場で一緒に働かれているカメラマンからの写真です。

やっぱりプロの写真は全然違いますね・・!!
一緒に写っている指輪は、ティファニー製の婚約指輪。
この指輪と重ね付けできるデザインが、お二人のご要望でした。

どうぞお二人とも末長くお幸せに。
心からおめでとうございます!

2018.12.31

2018年-年末のご挨拶

こんにちは。気がつけば12月31日ですね。
今年も沢山の作品を作らせていただきました。

「誉ノ錺(ほまれノかざり)」にくるオーダーは、他店で断られたものも多く。
1つ1つが難しいのですが、だからこそ出来上がった時はいつも、お客様以上に喜んでいます。

京都の東山に構えた店舗も、無事に丸2年を迎える事ができました。
来年で、この誉ノ錺(ほまれノかざり)を立ち上げて、丸10年になります。
一言で言えるとすれば「とにかく続けられて良かった」という事。

私達「誉ノ錺(ほまれノかざり)」のスタッフは、皆それぞれ作る事が大好きで。
こだわりも強くて大変ですが(笑)
そのこだわりこそが今まで続けられてきた要因の一つだと思います。

来年もこのメンバーでワイワイ言いながら
1つ1つ丁寧に、ものづくりを続けていきます。

今年も1年間、お世話になりありがとうございました。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。

※ご挨拶をしておりますが、引き続き年明けも予約優先でお店は開ける事が可能です。
 「休みの間に一度来て見たい!」
 「京都旅のついでに寄ろうかな」
などございましたら、どうぞお気軽にHPからお問い合わせくださいませ。
店主はずっと、店舗付近でうろうろしておりますので(笑)。