2026.07.29
ヘアゴムのトップから、ペンダントトップ兼ブロ/
こんにちは。
今日は、久しぶりにリフォームのお話をしたいと思います。
最近、イベントのお知らせばかりでした。
今回はちょっと細かく、リフォームの流れをお伝えしたいと思います。



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こちらは、お客様からお預かりしたヘアゴムの飾りです。
元々は指輪だったそうですが、あまり使わないとの事でヘアゴムに通るような形にリフォームされていました。
でも、やはりジュエリーとしてお使いになりたいとの事で、ペンダントトップ兼ブローチに
リフォームする事にしました。
大ぶりの石なので、ブローチにしても素敵ですよね。
お客様が、この形自体はとても気に入っていらしたので、出来るだけこの枠と雰囲気をそのままにして
リフォームしていきたいと思います。
まずは、石を外すところから始めます。

石をよく見ると、爪のあたりにヒビが入っていました。
こういう石は気をつけないと、爪を開けた時に割れてしまったりします。


慎重に慎重に1本ずつ、爪を開けていきます。

無事に石が取れました。
石を外してみて分かったのですが、これは貼り合わせの石のようですね。

そして、これが石の裏側です。
ちょっとびっくりしたのですが・・・こんな風に真っ黒のススが付いていました。


石の台座自体はこんな感じでした。
これは推測なのですが・・・もしかしたら、指輪からヘアゴムにリフォームした時
石を外さずにろう付け(溶接の事)をしたのかも知れません。
そうすると、使用していた接着剤が焦げてしまいます。
私達は、そういうリフォームのやり方はしませんが
石が割れなかった事が幸いです。
丁寧にリフォームを進めていきたいと思います。

石の裏は、綺麗にススを取り除きました。

まずはゴムの通るパーツを、取り外します。

パーツが付いていた跡などを、出来るだけ取り除いて綺麗にします。
深い傷は、無理に削ると薄くなってしまうので、今回はあまり追いかけない事にします。

ペンダントのチェーンを通すパーツを作りました。

ろう付けしていきます。

ろう付けができました。

しっかり付いてくれているようです。

次に、ブローチのパーツを付けていきます。
ブローチのパーツは2箇所ろう付けをしないといけないので、まずは場所のあたりをつけます。

ろう付けをしていきます。
あまり長く火をあてると、全体の温度が上がって、チェーンを通すパーツがとれてしまいます。
特にシルバーは熱伝導率が高く、手早くろう付けを終わらせる事を求められます。
地味ですが、こういうところが職人さん達の腕の見せ所でもあります。

綺麗に全てのパーツのろう付けができました。

石座の表側はこんな感じです。
シルバーは、火を入れると真っ白になってしまうのが特徴です。
この白色は、後で処理するとして、次は針を作っていきます。


ブローチのパーツの針は、好みの長さで切って、先を尖らせていきます。

良いサイズの針になりました。

ブローチの幅にも長さがぴったりです。



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これは「バレル」という機械です。
バレルは、小さくて細い棒材と一緒に、コンパウンド液と水を入れて回転させ、軽く磨く機械です。
私達は「磨く」というよりも、ろう付けをして白くなってしまったシルバーの
表面の細かい部分の白さを取るために使っています。


バレルからあがってきました。
綺麗な銀色になっています。
でもこの石座は、これで終わりではありません。
一旦燻し加工を、全体に施していきます。



真っ黒になりました。

いらない燻し部分を磨いて取っていきます。



いらない燻しを取った後です。

いよいよ石留めに入ります。

石を置いて


爪を1本ずつ倒していきます。

石の形に特徴がありますので、カーブにそって、少しづつ押さえていきます。
石に、小さいヒビが入っていますからね。気をつけないとですね。


完成です。
針も無事に取り付けました。



燻し箇所も微妙に残しつつ、綺麗に磨けたと思います。
リフォームは、ジュエリーの作りを全て知っていないとできないお仕事です。
とても手間のかかる工程ではありますが、これでまた末長く使って頂けます。
ジュエリーは本来、「飽きたら捨てるもの」ではないと「誉ノ錺(ほまれノかざり)」は思います。
生まれ変わったターコイズ。
沢山の思い出と一緒に、これからもお客様のそばに寄り添い続けてくれたら嬉しいです。