誕生石シリーズ ー4月「ダイヤモンド」ー

2017.04.26

誕生石シリーズ ー4月「ダイヤモンド」ー

こんにちは。
今日は4月の誕生石「ダイヤモンド」のお話をしたいと思います。

ダイヤモンドの和名は「金剛石(こんごうせき)」と言います。
いかにも強そうなこの名前。
「ダイヤモンド」という言葉は、ギリシャ語で「adamas(アダマス)」という言葉が語源になっています。
これも「征服しがたいもの」という意味です。
ダイヤモンドの、他の宝石に類を見ない硬さと美しさから感じるものは世界共通なようです。

ダイヤモンドは、別名「白い炭素」とも呼ばれています。
同じ成分の鉱物である黒い「グラファイト(石墨)」と分けるために付けた名前ですが
同じ成分とはいえ、石墨とダイヤモンドには大きな隔たりがあります。

「白い炭素」と呼ばれるダイヤモンド

グラファイト(石墨)


写真はダイヤモンドとグラファイトです。
(グラファイトの写真はウィキペディアから引用させていただきました)
二つが例え同じ成分でも、石墨がダイヤモンドに姿を変えるには、最低でも摂氏2,000度で7万気圧以上の
条件が揃わないと変化しません。
このような条件が揃う場所は、地球内部の130km〜200kmの「マントル」と呼ばれている環境のみ。
それよりも浅い場所になると、白い炭素にはならず石墨としての形の方が安定するのです。

ではどうやって、ダイヤモンドが地表に現れたかというと、地殻変動です。
地球の大きなうねりによってダイヤモンドは、成分が不安定になる箇所を一気に通過しました。
美しさも、その生まれ方も唯一無二のダイヤモンド。
万人から愛されるのも分かる気がします。

そしてダイヤモンドといえば「無色透明」なものが重宝されていますが、実は色々な色があります。

写真は「電子線照射」という加工によって美しい青色になっています。
百貨店などのエンゲージリングの裏に入れたりする「ブルーダイヤモンド」には
ほぼこのダイヤモンドが使われています。


もちろん天然のダイヤモンドにも様々な色は存在します。

ファンシーカラーと呼ばれるダイヤモンド

これは全て天然のダイヤモンドです。
(写真は、書籍『価値がわかる宝石図鑑』より引用させていただきました)
こういうものは「ファンシーカラーダイヤモンド」と呼ばれ
無色透明のダイヤモンドよりも希少価値の高いものとして、大変高額で取引されています。
私も、ここまで色の鮮やかなダイヤモンドを実際に見たことはありません(笑)。

そしてこちらはブラックダイヤモンド。
男性にも身につけやすいとの事で、人気急上昇中です。
これは個人的な感想ですが、ブラックダイヤモンドは普通のダイヤモンドよりも脆いような気がします。
「ダイヤモンド=硬い」のイメージで、乱雑に扱うと、割と簡単に欠けてしまったり割れたりします。
ご使用の際は、充分に注意していただきたいと思います。

そしてこちらは、ダイヤモンドの原石です。
最近はナチュラルな石を好まれるお客様も多いので、このようなダイヤモンドも販売されるようになりました。
好みは分かれると思いますが、通常のブリリアントカットのダイヤモンドよりは輝きません。

お手入れの方法ですが。
ダイヤモンドは、比較的扱いやすい石です。
むしろ、ダイヤモンドと一緒に他の宝石をまとめて入れないでください。
他の宝石とぶつかった時に、宝石の方が割れてしまう可能性があります。

そして、ダイヤモンドには「親油性」という特徴があります。
文字の通り、油分が付着しやすいのです。
それは皮脂も同じ。ずっと身につけていると、ダイヤモンドが皮脂にまみれてくもってきます。
そういう時は、泡立てた石けんの泡で優しく洗って下さい。
石けん自体を擦り付けるのは避けてくださいね。石座の奥に石けんかすがつまってしまいます。
どうしても綺麗にならない場合は、購入されたお店にお持ちいただくのが一番良いと思います。
超音波洗浄機で洗えば、とても綺麗になります。

写真は、「誉ノ錺(ほまれノかざり)」のオーダーメイド作品
「ダイヤモンドのコンビエンゲージリング」です。
やっぱりダイヤモンドをちりばめるとゴージャスですね!

※写真の一部は「アサオ工芸」様より引用させていただきました。