2016.09.15
ピンクゴールド
こんにちは。
今日は「ピンクゴールド」について、お話をしたいと思います。
最近はすっかりジュエリー業界で定着しつつある「ピンクゴールド」。
その淡いピンクがかった金は、女性からとても人気がありますね。
巷で聞かれる「ローズゴールド」なども、「ピンクゴールド」の別名です。
そもそも、なぜ「ピンク色」なのか?
ピンクゴールドの色の正体は「銅」です。
金に銅の成分をたくさん混ぜると、あの淡いピンク色が出来上がります。
含まれる割合などは、企業によって違いますが、銅が主成分なのは、どの企業も変わりません。
割合が違うため、ブランドによって色が少しづつ違う場合があるのも「ピンクゴールド」ならではです。
私もピンクゴールドは大好きなのですが。
ピンクゴールドは、イエローゴールドよりも変色しやすいという弱点があります。
想像してください。
10円玉や、銅製のお鍋。
放っておくと茶色くなりますよね?
実はピンクゴールドにも、それと同じ現象が起こります。
よくお客様から「指輪を大切に保存していたら、変色してしまった」
とのお問い合わせがあります。
これは特に「ピンクゴールド」に起こりやすい現象です。
ピンクゴールドは、毎日身につけて洗ったり、少しタオルで拭いたりするだけで
表面の酸化膜が取れてくれます。
でも箱に入れて、大事に保管していた場合。
酸化膜が取れることがないので、どんどん濃い色に変わっていってしまうのです。
これが「ピンクゴールドは使っている方が美しさを保てる」と言われている由来です。
そして、10金や18金のピンクゴールドではなく
「ピンクゴールドメッキ」や「ピンクゴールドコーティング」と言われている商品達。
これらは残念ながら、変色すると直すことはほぼ無理になります。
きつく磨くと、中の地金が出てしまうし。
優しく拭いていても、あまり綺麗にはなってくれません。
ここでリフレッシュ加工の方法ですが、ジュエリーに石が付いているものは十分注意してください。
巷には「ジュエリー磨きの布」や「ジュエリーをつけると綺麗になる液体」など
様々な商品が販売されています。
でも、これらの大半は「金属を磨く(うすーーく汚れた表面を剥がす)」ものであって
「石を磨く」ものではありません。
ダイヤモンドやサファイアなど、硬度(石の硬さ)の高いものならさほど問題はないのですが
アメジストやガーネット、ペリドット、サンゴなどは
石の表面に細かい傷がついて曇ってしまうかもしれません。
特に真珠は、液体につけるのは控えてくださいね。
メッキや、コーティングでないピンクゴールドは、少し高額かもしれません。
でも、大切にメンテナンスをしていけば、末長く楽しませてくれるものだと思います。
ジュエリーなどの扱いで分からないことがあれば
どうぞ「誉ノ錺(ほまれノかざり)」までお問い合わせください。