カテゴリー: 店舗からのメッセージ

2017.03.27

誕生石シリーズ ー3月「アクアマリン」ー

こんにちは。
今日は3月の誕生石「アクアマリン」のお話です。

アクアマリンの和名は「藍柱石(らんちゅうせき)」または「藍玉(らんぎょく)」と言います。
ヨーロッパでは、ラテン語で「海の水」を意味する名前として
古代から「アクアマリン」と呼ばれていました。
その海の水に溶け込んでしまうような色合いから、軍船団のお守りに使われることも多く
「インタリオ」という形式でアクアマリンの印章の指輪が多く作られました。

アクアマリンの鉱物名は「ベリル」です。
エメラルドと同じ鉱物です。
石の中に内包物が多く割れやすいエメラルドに対して、アクアマリンは比較的内包物が少ない石です。
そのため加工がしやすく、下図のような変わったカットをすることができます。

カービングを施したアクアマリン
様々な模様が彫り込まれている

産出国は、ブラジルが主です。
パキスタンやアフガニスタンでも大きな結晶が採れることもありますが
ブラジルで採れた石と比べると、少し色味が淡いのが特徴です。
また宝石の採れにくい日本でも、アクアマリンは例外的に採れる事があり
茨城県の山の尾や山梨県の黒平などでは、かなり美しいアクアマリンが、少量ながらも産出しました。

またアクアマリンには「ミルキーアクアマリン」という半透明のアクアマリンがあります。

半透明なアクアマリン

これは、原石から半透明の石で
柔らかな水色にミルクを溶かし込んだような色合いで、とても優しい印象の石です。
またミルキーアクアマリンの中にはキャッツアイ効果を示す石もあり、とても希少な石です。

キャッツアイ効果が浮かび上がる

アクアマリンのお手入れ方法ですが
温かい石鹸水などで洗ってもらうのが一番だと思います。
超音波洗浄機などは、もしかしたら目に見えないようなインクルージョンからヒビに発展する可能性があるので
十分に注意して下さい。
石自体はそこまで脆くはありませんが、やはり強い衝撃なども避けてください。

これからの季節、優しい色味のアクアマリンは、身につけているととても涼しげだと思います。
季節によって、身につける宝石を変えるのも楽しいかもしれませんね。

※写真は「アサオ工芸」様より引用させていただきました。

2017.02.19

誕生石シリーズ ー2月「アメジスト」ー

こんにちは。
今日は2月の誕生石「アメジスト」のお話をしたいと思います。

アメジストの和名は「紫水晶(むらさきすいしょう)」です。
宝石に興味のない方でも、見れば
「この石見たことある!」となるアメジスト。
ジュエリーだけではなく、置物などにも用いられていて
非常にオーソドックスな石です。

その長い歴史の始まりは、1世紀までさかのぼります。
「ユダヤ古代史」という書物の中に
「Ahlamah(アーラマー)」という名前で紫色の水晶が登場しました。
それが最古のアメジストの文献です。

「アメジスト」という名前は、ギリシャ語の
「amethystos(アメテュストス、アメスィストス)」に由来していて
お酒の神様バッカスのいたずらで、石に変わってしまった少女
「amethyst」の名前が元になっています。

バッカスの名前にちなんで「バッカス・ストーン」とも呼ばれるアメジスト。
少女が、お酒の神バッカスのいいなりにならなかった事から
「アメジストを身につけているとお酒に酔わない」
という言い伝えまであり、アメジストの杯なども存在します。

ぶどうのような色合い

アメジストはその美しい紫色で、昔から人を魅了してきました。
薬のように粉末にして飲んだり、
お守りとして肌身離さず持ったり・・という使い方も
この色の生み出すヒーリング効果を期待しての事だったように思えます。

またアメジストは、石の中では比較的加工のしやすい石です。

このように溝をつけたり

お花の形にしたり

こんな面白いカットにもできるので、
ジュエリーのデザインの幅が広がります。

また、アメジストには2色の色が混ざった石も存在します。

これは「アメトリン」と呼ばれる石で
「アメジスト」と「シトリン(黄水晶)」が混ざり合った石です。
天然のものはとても貴重な石ですが、
最近のシトリンはアメジストを熱処理したものが多いので
人工的に「アメトリン」を作る事が可能です。

これは「バイカラーアメジスト」。
「アメジスト・ロッククリスタル」とも呼ばれています。
シトリンの代わりに、透明のクリスタル(水晶)が混ざり合った石です。
どちらも、とても幻想的ですね。

アメジストは、かつてはダイヤモンドやルビー、エメラルドとも並ぶ
最も貴重なジェムストーンの1つとされていたのですが
1700年代以降に沢山の大規模な鉱床が見つかってしまったため、
その希少価値は下がってしまいました。
でも、その美しさと親しみやすさで、今も沢山の人の目を楽しませています。

お手入れ方法ですが、アメジストの一番の特徴は
「紫外線に弱い」ということです。
長い時間太陽の当たる場所に置いておくと、
美しい紫色が褪せてしまったり薄くなってしまう可能性があります。
そして、アメジストは宝石の中では弱い石です。
例えばサファイアなどと一緒の箱に入れて、
石同士があたるとアメジストの方が割れてしまいます。
保管は、単独で。そして直射日光のあたらない場所においてあげて下さい。

もし石が汚れてしまったら、まずは優しく布で拭いてみてください。
それでもとれなかったら、柔らかい歯ブラシに水をつけてこすってください。
それぐらいならアメジストにも傷はつきません。

ただ、シルバー磨きの液体などにつけるのはやめてください。
表面に細かい傷がついて、輝きが損なわれてしまう原因になります。

日本では、古来から紫色は最も高貴な色として重宝されてきました。
アメジストの輝きに見合うような美しい人を目指すのも
とても素敵な事だと思いますが、いかがでしょうか。

※写真は「アサオ工芸」様より引用させていただきました。

2017.01.29

誕生石シリーズ ー1月「ガーネット」ー

こんにちは。
新年最初のコラムは、1月の誕生石「ガーネット」のお話をしたいと思います。

ガーネットの和名は「石榴石(ざくろいし)」です。
昔の方は、特徴を掴まれるのが本当にうまい(笑)。
あの赤くて透明な実は、ガーネットにそっくりだと思います。
ちまたでよく知られているガーネットは
先にもお話した通り赤い透明な石ですが、
実はガーネットには様々な色が存在します。

これはパイロープガーネットです。
一番オーソドックスに「ガーネット」と呼ばれている色がこの色味です。
「パイロープ」という言葉は「火」を表すギリシャ語の
「Pyropos(ピロポス)」から名付けられました。
深い赤色が特徴の石です。
パイロープガーネットは小粒のものが多く、2カラットを超えるものは
ほとんどありません。
その為、小粒なものを沢山集合させたような
ブローチや指輪のデザインに使われています。

また、これとほぼ同じ色味のもので
「アルマンダイトガーネット」というものがあります。
これは、鉱物としての成分が違うだけで
色味だけで判断することはできません。

これはロードライトガーネットです。
ギリシャ語でバラを意味する「Rhodo(ロード)」と
石を意味する「Lithos(リトス)」に由来しています。
写真で見ても分かるようにパイロープガーネットと違い、赤紫色が特徴です。

これはスペサルティンガーネットと呼ばれるオレンジ色の石です。
二枚の写真を見てもらうとお分かりのように
オレンジ色にも様々な種類や濃淡があります。
みかんを思わせる鮮やかな色のものは
「マンダリンガーネット」とも呼ばれています。

これはグリーンガーネットです。
正式名称は「グリーン・グロッシュラー・ライト・ガーネット」と言います。
グロッシュラライトガーネットには
緑色の他にも、無色・黄色・茶色などがあります。
グリーンガーネットには、別名「ツァボライト」という名前もあります。

また「ディマントイドガーネット」という緑色のガーネットもあるのですが
こちらは鉱物の成分が違います。
そしてとても貴重なもので、あまり市場には出回っていません。
ダイヤモンドよりも分散光が強いので、その輝き方は強烈です。

お手入れ方法ですが、ガーネットは比較的扱いやすい石です。
ぬるま湯や、温かい石鹸水などで洗浄してもらえば問題はありません。
ただ、ディマントイドガーネットだけは、少し硬度が低くなりますので
取り扱いには注意して下さい。
もちろん、その他のガーネットも強い衝撃などには弱いですのでご注意を。


写真は、「誉ノ錺(ほまれノかざり)」の作品
サファイアとマンダリンガーネットのリングです。
深みのある青色に、オレンジ色が映えてとても美しいです。

一口に「ガーネット」と言っても、その種類や色は千差万別です。
もちろん希少価値などによりその値段は変わりますが
「これは美しいなあ」と見とれるようなものを
選んでいただけたらと思います。

※写真の一部は「アサオ工芸」様より引用させていただきました。

2016.12.28

誕生石シリーズ ー12月「ターコイズ」ー

こんにちは。
今日は12月の誕生石でもある「ターコイズ」のお話をしたいと思います。

ターコイズの和名は「トルコ石」です。
ターコイズの歴史はとても古くて
今から約6000年前のメソポタミア(現在のイラク)で使用されていた
ターコイズのビーズが発見されています。
13世紀頃までは「美しい石」を意味する「カレース(カッライス)」と呼ばれていました。
その美しい水色から、自然崇拝の対象となり「神聖な石」として取り扱われていたようです。
青空を切り取ったような色ですものね。

イランやシナイ半島でターコイズは採掘されていましたが、実はアメリカの南西部も産地でした。
現在では枯渇した鉱山もありますが、テイファニーが所有していた鉱山もあったため
「ティファニー・ターコイズ」とも呼ばれていたようです。
そう考えると、ネイティブアメリカンのジュエリーに、よくターコイズが用いられているのも頷ける話です。

ネイティブアメリカンの方達は、ターコイズをお守りとして重用していました。
きっと昔は、偶然出てきた美しい石を丁寧に磨いて、肌身離さず持っていたのでしょうね。
私も、こんな美しい水色が地中から出てきたら、丁寧に磨いてしまうと思います(笑)。


ターコイズの魅力と言えばその明るい水色ですが、水色の他に緑色の物も存在します。

緑色のネット入りターコイズ
緑色のネット入りターコイズ

宝石の価値としては、水色の方が高いとされていますが、私は緑色も美しいと思います。
そして「ネット入り」と呼ばれる黒や茶色の網目のような模様が入ったターコイズ。

青色のネット入りトルコ石
青色のネット入りターコイズ

これは、ネットの入る位置や細かさなどで、値段が大きく変わります。

また、ターコイズは発掘されたままの姿では、砕けてしまったり激しく変色する物もあります。
その度合いは産地によって違うのですが
残念ながら何の加工も施さなくても安定しているようなターコイズは、現在はほぼ市場に出回りません。
かなりの希少価値が付いているからです。

その中でも、高級とされているターコイズに施されている処理は、とてもデリケートなものです。
ゴシゴシとこすったりすると、表面のコーティングが剥がれてしまうこともあるし
他の宝石とあたると欠けてしまうこともあります。

それ以外にも、「練りターコイズ(粉末になったターコイズを練って作った物)」や
ハウライトという石を青く着色したものも販売されています。
そして、それぞれのお手入れの仕方が異なります。
本来なら、そのターコイズがどういったものであるか、お客様にお伝えするべきだと思うのですが
残念ながら、なかなかそこまで詳しい販売員はいらっしゃらないように感じます。

平均的なお手入れとしては、あまり強くはこすりすぎない方がいいです。
どうしても気になる汚れが付いてしまった場合は、購入されたお店に持って行かれることをお勧めします。

トルコ石を使ったネックレス
ターコイズを使ったネックレス

美しいネットの入ったトルコ石
美しいネットの入ったターコイズ

写真は、「誉ノ錺(ほまれノかざり)」の作品
「うさぎに願いをーお守りネックレスー」
ネットの入り方が繊細なターコイズです。
ネックレスの方には小さなターコイズが留まっていますが、存在感は抜群です。

石にはそれぞれの美しさがあります。
「高級だから」「〜のブランドで買ったから」というよりも
「ご自身が一番気に入ったもの」を選ばれることをお勧めします。
ちなみに私は、緑色のターコイズも大好きです。

※写真の一部は「アサオ工芸」様より引用させていただきました。

2016.11.25

誕生石シリーズ ー11月「トパーズ」ー

こんにちは。
宝石がお好きな方には、選ぶ目安として好まれている「誕生石」。
諸説はいろいろあるので、誕生石自体についてはまた詳しくお話しますが
これからここのコラムで、毎月1種類づつ誕生石をご紹介していきたいと思います。

まず今月11月は
「トパーズ」です。
日本名を「黄玉(おうぎょく)」と言い、黄色の美しい透明な石です。
でも実は、トパーズには、黄色以外にも様々な色があります。

ブルートパーズとガーネット
ブルートパーズとガーネット

その中でも有名なのが「ブルートパーズ」です。
明治時代には、滋賀県からも沢山産出した時期があったようですが
そのほとんどが、海外に流出してしまいました。
現在販売されているブルートパーズは、透明な結晶に放射線を照射して着色したものが多いです。

インペリアルトパーズ
インペリアルトパーズ

トパーズの中でも美しいとされるものが「インペリアルトパーズ」と呼ばれるものです。
「シェリー酒の色」とも呼ばれていて、オレンジやピンク色を帯びています。
トパーズ独特の、不思議な色合いです。

ところで、よく「シトリントパーズ」という表現を、百貨店でも見かけたりするのですが
これは実は間違いです。

シトリン(黄水晶)
シトリン(黄水晶)

「シトリン」は、「シトリンクォーツ」または「黄水晶」と呼ばれる水晶の一種です。
黄色味がとてもトパーズと似ているため、ひとくくりにされがちですが
鉱物としては全然違うものなので、どうぞご注意ください。

トパーズは、硬度としてはサファイアなどの次に位置するので、硬い石ではあります。
でも劈開(へきかい:コラム「ダイヤモンドという素材」をご覧ください)があるため
強い衝撃を与えると割れてしまいますので、気をつけてくださいね。
同様の理由で超音波洗浄器も、避けた方がいいかもしれません。
温かい石鹸水などで、優しく洗うと充分綺麗になってくれますよ。

ピンクトパーズ
ピンクトパーズ

写真は、「誉ノ錺(ほまれノかざり)」が持っているピンクトパーズです。
上品なピンク色が本当に美しいです。
「トパーズ」と一言で言っても、様々な色や形があります。
いろいろなデザインで楽しんでいただけたらと思います。

※写真の一部は「アサオ工芸」様より引用させていただきました。

2016.10.30

仏様の手の上で

こんにちは。
「誉ノ錺(ほまれノかざり)」では、お店に置くディスプレイも
できるだけ美しい本物を置きたいと思っています。

そんな時に、偶然アトリエの近くに引っ越してこられた方。
それが福田雲元工房
の福田雲元さんという仏師さんでした。

「職人」という言葉にとても弱い私達は、積極的に仲良くさせていただき(笑)。
今回、無理をお願いして、こんな素晴らしいものを作っていただきました。




これは、木で彫った仏様の手です。
施無畏印(せむいいん)という、仏様のいわばジェスチャーのような「印」を結んでおられる形です。
この印には「恐れを取り去る」という意味合いがあるそうです。

私は、昔から仏様の手の形が本当に美しいなと思っていて。
雲元さんとお話するにつれて
「仏様の手のような、美しい曲線のものを、ディスプレイに使いたい!」
と強く思うようになりました。

でも「お店のディスプレイに使いたいので、仏様の手を作ってください。」
というのはあまりにも罰当たりな気がして。
「雲元さんが、お仕事を通して思う一番美しい『手』の形を作ってもらえませんか?」
とお願いしました。
何度も作っている過程で、ご相談させていただき
雲元さんからしたら、それは大変なお客だったと思います(笑)。

この手は、1本の太い丸太を削り出して作ってあります。
ジュエリーでは、最後は目のとても細かい研磨剤で磨き上げるのですが
仏師さんが使われるのは、何百本というノミだけ。
光に当てながら面と面との境界線を丹念に削っていき、それを繰り返すことで
最後はツルツルになるのだそうです。
気の遠くなるような仕事量に、頭の下がる思いでした。



「誉ノ錺(ほまれノかざり)」の作品達が、とても落ち着いて、楽しく手の上で遊んでいるように見えます。

私は出身がデザイナーなので、自分で作ることはもちろん好きなのですが
こういう能力の高い技術を見ると「他の何かに活かせないか?」という思いが湧き上がってきます。
こんな素敵なジュエリースタンドがあったら、お部屋の雰囲気が一気に落ち着くと思いました。

福田雲元工房さんの作品は、どれも完成度の高い素晴らしい作品です。
これからも、ちょくちょく雲元さんには無理な事をお願いしようと思っています(笑)。

2016.10.07

素敵なジュエリーの選び方

こんにちは。
この仕事をしていると、よく聞かれる事があります。

それは「素敵なジュエリー(石)を購入するにはどうすればいいですか?」ということ。
この「素敵な」にはいろいろな意味が込められていると思うのですが。
「自分に似合う」
「自分を高級に見せてくれる」
「自分に力をくれる・・・」

私はそのお客様個人個人に合ったお返事を、その都度探して言うようにしていますが
今日は、その中でもオーソドックスな考え方を書きたいと思います。
ちなみに今回の「素敵な」の意味の中には「資産価値のある」という意味は含まれていません。
この意味を入れると、また大きく選び方が変わってきますので。
それは、またの機会にお話ししたいと思います。

まずどうしても外せないのは予算。
ジュエリーは、買った後に必ず幸せを感じられるものでいてほしいと思っています。
なので、購入した後に「これは高すぎた・・・」という後悔で暗い気持ちになってしまうのでは本末転倒です。
そういう意味で、分割払いなどをしつこく勧めるお店では買わないでください。
「この石とお客様は、出会う運命だったのです」とか言われてもだめです(笑)。
運命かどうかはお客様が決めることであって、販売員がわかることではありません。

そして石について。
これは本当に難しくて・・・。
すごく抽象的な言い方になるのですが「自分が気に入った色味を選んでほしい」
これに尽きると思います。

例えばアメジスト。紫色のとても美しい石です。

アメジスト

この写真を見ていただくと、両方の石の色の違いが分かりやすいと思います。
通常こういった「色石」と呼ばれるものは「色の濃いほう」が値段は高いです。
でも、だからと言って、値段の高い方が素敵なジュエリーだとは限りません。
ジュエリーって、本当に不思議なものだと思うのですが。
値段に関係なく、気に入らないものはいつか必ず身につけなくなってしまうのです。
一番長く使える物が素敵なジュエリーだとするならば、それは自分が一番気に入ったものだということを、頭においてほしいなと思います。

ストロベリークォーツ

写真は、私が一目ぼれした「ストロベリークォーツ」という石です。
これは、サファイアなどと比べたら、値段はそこまで高くありません。
でも、最初にこの石を見た時、寝るまで頭から離れませんでした。
ジュエリーって、理性では計れない「本能」のようなところで欲しがるものだと感じました。

まず「人が勧めるもの」ではなく、「自分の心」で選んでみて下さい。
「これがほしい!!」と心から思えるものを探すということです。
残念ながら「似合う似合わない」は、いくつか購入しないと分からないかもしれません。
でも、失敗と成功を重ねれば、より自分に似合うものを見つけやすくなります。

時には、プロの意見を聞くことも参考にはなります。
「誉ノ錺(ほまれノかざり)」でも、そういうご相談は大歓迎です。
ジュエリーの知識や経験を元に、職人達と丁寧に応えさせていただきます。

ジュエリーや、石はとても長生きなものです。
大切に扱えば、一生付き合っていけるくらいの耐久性を持っています。
だからこそ時間をかけて、自分に一番似合うものをじっくりと
そしてしっかりと選んでいただきたいと思います。

2016.09.15

ピンクゴールド

こんにちは。
今日は「ピンクゴールド」について、お話をしたいと思います。

最近はすっかりジュエリー業界で定着しつつある「ピンクゴールド」。
その淡いピンクがかった金は、女性からとても人気がありますね。
巷で聞かれる「ローズゴールド」なども、「ピンクゴールド」の別名です。

そもそも、なぜ「ピンク色」なのか?
ピンクゴールドの色の正体は「銅」です。
金に銅の成分をたくさん混ぜると、あの淡いピンク色が出来上がります。
含まれる割合などは、企業によって違いますが、銅が主成分なのは、どの企業も変わりません。
割合が違うため、ブランドによって色が少しづつ違う場合があるのも「ピンクゴールド」ならではです。

私もピンクゴールドは大好きなのですが。
ピンクゴールドは、イエローゴールドよりも変色しやすいという弱点があります。
想像してください。
10円玉や、銅製のお鍋。
放っておくと茶色くなりますよね?
実はピンクゴールドにも、それと同じ現象が起こります。

誉ノ錺で販売しているピンクゴールドの指輪
誉ノ錺で販売しているピンクゴールドの指輪

 

よくお客様から「指輪を大切に保存していたら、変色してしまった」
とのお問い合わせがあります。
これは特に「ピンクゴールド」に起こりやすい現象です。
ピンクゴールドは、毎日身につけて洗ったり、少しタオルで拭いたりするだけで
表面の酸化膜が取れてくれます。

でも箱に入れて、大事に保管していた場合。
酸化膜が取れることがないので、どんどん濃い色に変わっていってしまうのです。
これが「ピンクゴールドは使っている方が美しさを保てる」と言われている由来です。

そして、10金や18金のピンクゴールドではなく
「ピンクゴールドメッキ」や「ピンクゴールドコーティング」と言われている商品達。
これらは残念ながら、変色すると直すことはほぼ無理になります。
きつく磨くと、中の地金が出てしまうし。
優しく拭いていても、あまり綺麗にはなってくれません。

誉ノ錺でピンクゴールドを使っているネックレス
誉ノ錺でピンクゴールドを使っているネックレス

ここでリフレッシュ加工の方法ですが、ジュエリーに石が付いているものは十分注意してください。
巷には「ジュエリー磨きの布」や「ジュエリーをつけると綺麗になる液体」など
様々な商品が販売されています。

でも、これらの大半は「金属を磨く(うすーーく汚れた表面を剥がす)」ものであって
「石を磨く」ものではありません。
ダイヤモンドやサファイアなど、硬度(石の硬さ)の高いものならさほど問題はないのですが
アメジストやガーネット、ペリドット、サンゴなどは
石の表面に細かい傷がついて曇ってしまうかもしれません。
特に真珠は、液体につけるのは控えてくださいね。

メッキや、コーティングでないピンクゴールドは、少し高額かもしれません。
でも、大切にメンテナンスをしていけば、末長く楽しませてくれるものだと思います。

ジュエリーなどの扱いで分からないことがあれば
どうぞ「誉ノ錺(ほまれノかざり)」までお問い合わせください。

2016.09.03

ダイヤモンドという素材

こんにちは。
今日はダイヤモンドについて少しお話をしたいと思います。

ダイヤモンドで有名なお話と言えば
「ダイヤモンドは、世界で一番硬い。だから絶対に割れない。」というもの。
でも実はこれ、正解でもあり間違ってもいるのです。

ここで言う「硬い」という言葉。
これは「引っ掻き傷がつかない」という意味です。
例えば、サンゴ。これはものすごく柔らかいです。
釘なんか使えば、一発で傷が付きます。

でもダイヤモンドは。
爪でひっかく→傷はつきません。
釘でひっかく→傷はつきません。
チタンでひっかく→傷はつきません。
     ・
     ・
     ・
   以下同文。
  ダイヤモンドに傷をつけられるのは、地球上で「ダイヤモンド」だけなのです。
そういう意味では「ダイヤモンドは世界で一番硬い」と言えます。

でも「割れない」という言葉。これが実は間違いなのです。
そして、ジュエリーを身につける上で重要な意味を持ちます。

ダイヤモンドには「へき開」という性質があります。
これは、結晶や岩石の割れ方が、ある特定の方向へ割れやすいという性質です。
ダイヤモンドはカットする時に、この性質を利用することもあります。
衝撃を受けた部分がへき開に当たっていた場合。
ダイヤモンドも簡単に割れてしまうのです。

大粒のダイヤモンドが、ぱっかり2つに割れてしまったらそれこそ取り返しがつきません。
「ダイヤモンドは硬い」の意味を正確に把握して、大切に身につけていただきたいと思います。

ダイヤモンドネックレス

写真は「誉ノ錺(ほまれノかざり)」のオーダーメイドの中の「リフォーム」にある
ダイヤモンドのネックレスという作品です。
これは、お母様から頂いたダイヤモンドのジュエリーを、普段使い用にリフォームしたものです。

「ダイヤモンドは割れる。」とはいえ、それは衝撃を与えた時の話で、大切に使えば長い間楽しめるものです。
親御さんの思い出の品を、今の自分が身につけられるという幸せも、宝石ならでは。
ジュエリーがあるからこそ感じられる、人との絆を
「誉ノ錺(ほまれノかざり)」は大事にしていきたいと思います。