石の存在感について

2019.06.05

石の存在感について

こんにちは。
日々のお仕事に追われて、なかなかコラムにまで手が伸びなかったのですが
沈黙を守っていた間も、石は着々と仕入れておりました(笑)。

今回は、変わった表情の石達を沢山ご紹介したいと思います。

ジュエリー業界では「高い=良い石」と言うイメージもありがちですが
私は、そんな事もないと思っています。

ジュエリーを「資産」として所用するのではなく「お気に入りのアート」として楽しむと考えた時
選択肢は無限大に広がるのではないでしょうか?

こちらは「ガーデンクォーツ」と言う水晶です。
水晶の中に不純物が沢山混じっていて、それが庭の景色のように見える事が由来の名前です。
ところどころに七色が入っていてとても綺麗。

これは「デントライトメノウ」と呼ばれているメノウです。
海藻?葉っぱ?のように見える部分も、れっきとした結晶物です。
冬の窓に付く霜の雪片も、この一種だそうですよ。

石の下の方に、お花のような模様が!
何だか野原の風景のようにも見えますね。

これもデントライトメノウです。
近くによると・・・

雲から、雨が降っているように見えませんか?

そして、こちらもデントライトメノウです。
中心に可憐なお花が咲いています!

これもデントライトメノウです。
私には、鳥が遠くに向かって飛んでいってるような雰囲気に感じたのですが
皆様はいかがでしょうか?

これは「ピクチャーメノウ」と呼ばれているメノウです。
元々メノウには、石の断面にとても複雑な色の層があり
それを風景に見えるように切り取ったのがこの石達です。

砂漠の岸壁の風景を、石の中に閉じ込めたようですね。

これもピクチャーメノウです。
先ほどの石とは、色味がうって変わって幻想的。
緑色のもやの中に、大きな山脈がそびえているように見えます。

これは「結晶メノウ」と呼ばれているものです。
結晶がそのまま突出している箇所があります。

下側の石の中に点在している緑色も美しい・・・。
これはもう「風景」ではなく、山脈のミニチュアですね(笑)。

「誉ノ錺(ほまれノかざり)」では、こういった個性的な石の魅力を
最大限に活かしたデザインを製作中です。

「ジュエリー」といった「身に付けるもの」だけではなくて
「見て楽しむもの」にも昇華させていきたいと思っています。
どうぞ楽しみにお待ちくださいね。