素敵なジュエリーの選び方

2016.10.07

素敵なジュエリーの選び方

こんにちは。
この仕事をしていると、よく聞かれる事があります。

それは「素敵なジュエリー(石)を購入するにはどうすればいいですか?」ということ。
この「素敵な」にはいろいろな意味が込められていると思うのですが。
「自分に似合う」
「自分を高級に見せてくれる」
「自分に力をくれる・・・」

私はそのお客様個人個人に合ったお返事を、その都度探して言うようにしていますが
今日は、その中でもオーソドックスな考え方を書きたいと思います。
ちなみに今回の「素敵な」の意味の中には「資産価値のある」という意味は含まれていません。
この意味を入れると、また大きく選び方が変わってきますので。
それは、またの機会にお話ししたいと思います。

まずどうしても外せないのは予算。
ジュエリーは、買った後に必ず幸せを感じられるものでいてほしいと思っています。
なので、購入した後に「これは高すぎた・・・」という後悔で暗い気持ちになってしまうのでは本末転倒です。
そういう意味で、分割払いなどをしつこく勧めるお店では買わないでください。
「この石とお客様は、出会う運命だったのです」とか言われてもだめです(笑)。
運命かどうかはお客様が決めることであって、販売員がわかることではありません。

そして石について。
これは本当に難しくて・・・。
すごく抽象的な言い方になるのですが「自分が気に入った色味を選んでほしい」
これに尽きると思います。

例えばアメジスト。紫色のとても美しい石です。

アメジスト

この写真を見ていただくと、両方の石の色の違いが分かりやすいと思います。
通常こういった「色石」と呼ばれるものは「色の濃いほう」が値段は高いです。
でも、だからと言って、値段の高い方が素敵なジュエリーだとは限りません。
ジュエリーって、本当に不思議なものだと思うのですが。
値段に関係なく、気に入らないものはいつか必ず身につけなくなってしまうのです。
一番長く使える物が素敵なジュエリーだとするならば、それは自分が一番気に入ったものだということを、頭においてほしいなと思います。

ストロベリークォーツ

写真は、私が一目ぼれした「ストロベリークォーツ」という石です。
これは、サファイアなどと比べたら、値段はそこまで高くありません。
でも、最初にこの石を見た時、寝るまで頭から離れませんでした。
ジュエリーって、理性では計れない「本能」のようなところで欲しがるものだと感じました。

まず「人が勧めるもの」ではなく、「自分の心」で選んでみて下さい。
「これがほしい!!」と心から思えるものを探すということです。
残念ながら「似合う似合わない」は、いくつか購入しないと分からないかもしれません。
でも、失敗と成功を重ねれば、より自分に似合うものを見つけやすくなります。

時には、プロの意見を聞くことも参考にはなります。
「誉ノ錺(ほまれノかざり)」でも、そういうご相談は大歓迎です。
ジュエリーの知識や経験を元に、職人達と丁寧に応えさせていただきます。

ジュエリーや、石はとても長生きなものです。
大切に扱えば、一生付き合っていけるくらいの耐久性を持っています。
だからこそ時間をかけて、自分に一番似合うものをじっくりと
そしてしっかりと選んでいただきたいと思います。